ぷんおの重箱隅つつき

映画やドラマから垣間見る生活文化の考察

なぜ 韓国屋台に「ロブスター」?韓国グルメの謎【韓国文化考察】

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韓国旅行で絶対外せない「屋台グルメ」。
・・・トッポッキ、オデン、スンデ、ホットク。キンパもありますね。時代とともにトルネードポテトや砂糖でコーティングした串刺しいちご(昔、串刺しプチトマトもありました。2004年放送の「波乱万丈 ミスキムの10億作り」で登場シーンあります。ちなみに韓国ではトマトは果物扱いです)など個性的なフードがどんどん増えて屋台を賑わせています。私がソウルに遊びに行った時の種類の記憶はここまで(2000年台半ば)なのですが、ある日ネットにて「ん???」と非常に興味深い屋台が登場しているのに気づきました。

「ロブスター」です。

韓国の海鮮グルメの代表といえば生のワタリ蟹をタレで漬け込んだ「カンジャンケジャン」。アワビも安い。その他にも色々。
これにいつの頃からか「ロブスター」が加わっているのです。気づいたらドラマでも会話の中にロブスターが登場している・・・。

米国の食文化の影響で元々ロブスターを食している傾向があるとしても、多すぎて違和感・・・。どう考えても韓国でロブスターが漁れるわけないし養殖している話も聞いたことがない。早速この「韓国ロブスター問題」を調べてみました。

そこには驚愕の事実!
このニュースが答え。2014年のWEB版の東亜日報です。

以下翻訳機通したものです。
タイトル「韓国もロブスターの消費大國... 輸入量世界第6位」リード文「日放射能流出後遺症長くなり遠くから取れた水産物「代替消費」
大型マート競争的に供給増やし」

韓国が世界ロブスターの消費市場で顕著な成長を見せている。3年前に日本の福島原発事故による放射能の恐怖の余波が長年続き、消費者が遠隔地から輸入された水産物を好む現象が影響を及ぼしたという分析だ。

19日、英国の貿易研究機関であるグローバルトレードオルロアップデート(GTA)の集計結果によると、韓国の今年の1〜8月のロブスターの輸入量は世界6位だった。昨年(7位)より一階段上がったのだ。韓国は2012年まで10位のうちだった。1〜3位はカナダのイタリアの中国が占めた。

食品医薬品安全処によると、昨年、韓国のロブスター輸入量は2555tで、2012年の1212tに比べて110.8%増加した。ここで、今年1月1日から今月16日までに国内で検疫を終えたロブスターは、すべて2290tに達する状況。この傾向のとおりならば、今年の総輸入量は昨年の数値を超えると予想される。

主な大型マートもロブスターの供給量を大きく伸ばしている。Eマートは今年、約100万匹のロブスターを取り寄せ販売する計画だ。昨年(60万匹)より物量を約67%増やしたものである。ロブスターカニキングクラブなどの高度な甲殻類の売上が、2012年に比べて5~18倍も増えたことによるものである。最近では、ロブスターを9900ウォンで販売するイベントも用意した。

要約すると「東日本大震災」(2011年3月11日)原発事故の放射能の恐怖から水産物の需要がガタ落ちしたので「ロブスター」を輸入してみたら爆当たりしたということになります。下記は関連として2013年の中央日報の日本語記事です。

【噴水台】水産物の放射能恐怖で大当たりの「アメリカンロブスター」と「ノルウェーサーモン」=韓国 | Joongang Ilbo | 中央日報

「短期間にアメリカンロブスター市場の30%一挙に占め」との記載。凄いパワーフレーズ。またサーモンが全然ハマらなかったというのも韓国らしい(笑)
ちょうどこの頃2014年、韓国に行った記憶がありますが「ロブスター」の記憶はありません。確認のためコネストhttps://www.konest.com/でキーワード検索してみたらやはり2012年頃からロブスターを提供するお店がポツポツ出始めて現在に至るのようです。

以上、ロブスターが韓国グルメに加わった理由です。
この理由を知ってガッカリした方多いと思います。しかしこれも立派な食文化です。この他に韓国で「スパム」がやたら食されてる理由、「プデチゲ」誕生の背景、今はなきものとされている「犬食」の話とか色々と胸が痛む話もありますが、それらは改めて書こうと思います。