ぷんおの重箱隅つつき

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次の朝は他人|あらすじ感想【韓国映画】

次の朝は他人

題名:「次の朝は他人」북촌방향/The Day He Arrives
公開:2011年5月19日(カンヌ)2011年9月8日(韓国)
監督:ホン・サンス
脚本:ホン・サンス
キャスト: ユ・ジュンサン、キム・サンジュン、ソン・ソンミ、キム・ボギョン

【ストーリー】
映画監督のソンジュン(ユ・ジュンサン)は、先輩のヨンホ(キム・サンジュン)に会うため北村(鍾路区)を訪れるが、先輩の電話は繋がらない。時間を持て余し夜の街をふらりとしていると、知り合いだった女優に出くわし、当たり障りのない立ち話。流れるまま仁寺洞までやってきてなんとなく屋台に入る。隣の席の自分(ソンジュンはここのところ作品を撮っていない)のファンである学生達とノリに任せ話をする。その後、昔の彼女(キム・ボギョン)のアパートの下に立つ。そしてそのままなんとなく彼女を訪ねる。時間を共にし、彼女の家を後にした後もまだ北村を漂う。やっと先輩に会うことができ、彼の後輩の女性 ポラム(ソン・ソンミ)と3人で「小説」というちょっと変わったバーを訪れる。ママのイェジョン(キム・ボギョン)は元カノと瓜二つ。ソンジュンの気持ちを持っていく。再び店を訪れた時、買い物へ行く彼女と外へ出る。帰り道に舞う雪。キスをする2人。翌日2人はもう会わない約束をして別れる。そしてまた次の日から人々との他愛もない出会いから短く流れる会話が繰り返されていく。

【感想】
人との出会いなんてまさにこの作品のタイトル「次の朝は他人」の通り。一瞬足を止めることもあるが、その流れは長く続かないことのほうが多い。また、濃く深いと思っても翌日どうなるかなんてわからない。絶好のシチュエーションが続けば何かが起こるかもしれないが、最悪を受け入れ続けなければならないことのほうが多い。生きているかぎり「次の朝」はあるわけで、惰性のようでも明日への期待はどこかにある。

モノクロでいつの時代かわからない作風。この感覚(心情)は時代や民族問わずだと思うのでわからないほうがいい。北村という場所が持つ特徴。個人的には古さよりもハイカルチャー感が感じる所(ここずっと訪れてないが)。話がそれてしまうが、韓国は歴史や価値のあるものを継承できないところがある。加えオーバーツーリズムもあるので、ここをどう維持していくのか?近隣の王宮は当時の姿をとどめず修復という名の整形を繰り返しているのでここはしっかり維持してもらいたい。

この手の韓国のヌーベルバーグ的作品、初めて観たのですが(ノアール的な恨の部分ナシ)共感できる部分が多くインパクトに欠けたのが率直な感想です。やっぱり韓国ドラマの理解しがたいトンデモ設定をなんとか理解しよう感のほうが充実感があります(笑) 年をとったせいか解釈に面倒くさい作品、避ける傾向がでてきました。ひと昔前、おじいちゃんおばあちゃんが時代劇ばかり好んでいた感覚に似ています。

【評価】
★★★☆☆

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