ぷんおの重箱隅つつき

映画やドラマから垣間見る生活文化の考察

将軍様、あなたのために映画を撮ります|あらすじ感想【イギリス映画】ドキュメンタリー

将軍様、あなたのために映画を撮ります(字幕版)
題名:「将軍様、あなたのために映画を撮ります」(The Lovers and the Despot)
公開日:2016年2月3日(韓国)
監督脚本: ロス・アダム、ロバート・カンナン
キャスト:国民的女優チェ・ウニ、映画監督シン・サンオク、特別出演/金日正

【あらすじ】
1978年、韓国の国民的女優チェ・ウニと映画監督シン・サンオク北朝鮮拉致事件を追ったドキュメンタリー。

ウニは離婚と借金のため、香港の金持ちを紹介するとの女の甘い言葉にのってしまった・・・北朝鮮工作員と知らず。モーターボートに乗せられた後、目が覚めたところは大きな貨物船の船長室。注射を打たれ8日間、朦朧と過ごす。
〜〜〜南蒲港。将軍様自ら笑顔で出迎え。予想外に気さくで優しい将軍様は、環境を整えウニを気遣ってくれ「我々も素晴らしい映画をつくりたい」と映画への意気込みを示す。5年間軟禁状態。

シン監督(ウニの元夫)は、当時の韓国は独裁政権下で映画が思うように作れなく八方塞がり。加えウニの疾走の件で疑いをかけられビジネスパートナーに相談するが、その男も工作員で監督は姿を消す。国内では原因不明のまま。
本人談『車に乗っていた所、袋詰めにされる。クロロフィルをかがされで船に乗せられる。そして招待所。思想教育を受け、気がおかしくなり逃亡を試みるが捕まって膀胱を受け4年間そのまま』

将軍様の誕生会で監督と再会。
持っていたカセットレコーダーで北側とのやり取りの会話の録音を開始しつつ、映画作りに没頭する。拉致されてはいるが潤沢な資金で好きな映画を作れることにはやり甲斐を感じざるを得ない複雑な心境。将軍様は彼らの自由を尊重して撮らせた。モスクワ映画祭で受賞という功績も残し2年3ヶ月で17本作品を残す。

海外に行く機会も増え、度に北での暮らしを聞かれるが「うまくやってる」と答えるしかないが、オーストラリアで監視の目を盗みホテルから脱出し米国大使館に。米国生活の後、1990年に帰国。2006年死亡。このような感じなので帰国後韓国内の映画業界は受け入れてはくれなかった。

【感想】
どこまでホントか疑わしい。
まず、カセットレコーダーがバレなかった件。
また、韓国国内で根強く疑われている「監督自ら北に亡命したんじゃないか?」説の反論証拠として、劇中最後で将軍様が「ただ連れてこいと言った」との指示の声なのですが、「連れてこい」は拉致を指してるんでしょうか?「説得して(お願いして)連れてこい」の意かもしれない。北に来れば自由に映画制作できる魅力ありますからね。

ちょっと前であればこの事件、信じていたかもしれないですが、昨今の韓国政府の二枚舌のポンコツぶりを見ていると全てを信じることはできないです。

【評価】
★★★☆☆
アマプラ見放題鑑賞です。
金正日の映画愛がひしひしと感じられました。もしかすると金正日いい人かもしれない!と思わせるような内容。
これを通して『拉致問題』を語ろうとしたのであればマイナスでしかない!北朝鮮のことよく知らない海外の人がみたら「拉致されても高待遇なんだね!」と思うかも。私達は、悲惨な体験談など耳にしてるのでそうではありませんが、これからは残酷さは伝わらない。拉致の商業化!